今のトレンドと言えば、そう。「サッカーワールドカップ」ですよね。ちなみに筆者が一番好きなチームは「オランダ」です。サッカーゲームのウイニングイレブンでは絶対にオランダを選んでいました。かつての名プレーヤー「ヨハン・クライフ」や「ルート・フリット」「マルコ・ファンバステン」(全て筆者の個人的趣向です)を輩出した国であり、1974年大会でオランダが用いた「トータルフットボール」という戦術は、現代サッカーのひな形とされています。
さてそんなオランダですが、農業大国であることはご存じでしょうか?小国でありながら、アメリカに次ぐ世界第2位の農産物・食品輸出国なのです。今回はそんな「オランダ」を少しずつひも解いていきます。
①農業大国「オランダ」
オランダの国土面積は九州と同程度であり農地面積は日本の約4割程度しかありません。農地割合は国土の約44%と国土の約半数が農地となっています。そんなオランダの主な農作物は花卉類(チューリップ球根等)やトマト、キュウリ、パプリカになります。またオランダは酪農、畜産も盛んで牧草地なども農地の多くを占めています。
それでは、オランダなぜ限られた国土で世界第2位の農産品輸出国になれたのでしょうか。これには以下の3点が挙げられます。
➀加工貿易、中間貿易が盛んである
➁付加価値の高い高収益な農産品を大量生産し、国内消費ではなく輸出志向で農業を行っている
➂効率的な農業生産体制を確立している
次はオランダの最先端農業をひも解いていきます。
②スマート農業先進国「オランダ」
オランダは日本のスマート農業のモデルになっているほど農業における技術先進国です。少し古いデータではありますが日本のトマトの収量が10a(エーカー)あたり15t(トン)に対して、オランダは70tと5倍近い生産効率であり、労働時間も日本が1897時間に対し半分の990時間と非常に効率のいい農業を行っています。
・オランダのビニールハウスは…
それでは皆さん。ここで一旦、日本のビニールハウスを想像してみてください。多くの方が高さ2m程度の丸型のハウスを想像されると思います。オランダのビニールハウスは日本のビニールハウスとは違い、高さ5m以上のハウスが主流です。ではなぜそこまで大きいのでしょうか?
それは、環境制御の精度を上げ、収量をあげる為に必要だからです。高さがある方が環境を制御しやすく、植物を高く成長させることが出来る為、より多く作物を収穫できるというメリットがあります。また、オランダのハウスは骨組みが細く影ができにくいのも特徴です。それにより、採光性がよく植物の生育に必要な光合成をしっかりと行わせることができます。
・オランダが誇る環境制御システム
また、高い生産性を実現するのに必須なものが「環境制御システム」です。実はオランダでは環境制御を行っていないハウスの方が少なく、様々なデータを測定し光合成が最も進む環境条件を自動で作り出しているのです!そのため、短い労働時間で大量生産が可能になっています。
一方で「品質」については大味だと言われてしまうこともしばしば…
逆に日本の農作物は「量」よりも「質」にフォーカスしていることもあり海外からも高い評価を得ています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本人はより質の高いものを好む傾向があるため、オランダ式農業はあまり受け入れられないかもしれませんね…。一方で今後、労働人口減少に伴う少人化も農業における課題の一つです。近い将来の日本の農業が大きく様変わりしているかもしれないですね。
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