アンガーマネジメントという言葉を聞いたことはありますか?
人間関係や仕事・コミュニケーション等、人は様々な場面でストレスを感じます。
ネガティブな感情のまま行動・発言をし、イライラや怒りの感情をコントロールできないと取り返しのつかない結果になってしまうかもしれません。
怒りは悪い感情ではありませんが、うまくコントロールできないと人間関係などトラブルのもとになってしまいます。
怒りの感情の仕組みを理解し、正しく対処していきましょう。
アンガーマネジメントとは?
1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングです。
怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。
アンガーマネジメントとは怒りや劣等感などのネガティブな感情を受け入れコントロールするためのスキルと言えます。
6つのタイプ
アンガーマネジメントでは怒りを6つのタイプに分類しています。
自分はどのような時、どのようなことで怒りを感じやすいのか?どのような解決策があるか?自分のタイプを理解することで怒りのコントロールができる1歩につながります。
公明正大タイプ
ルールや規則を重んじるタイプ、正義感が強く他人の過ちや自分の価値観と合わない相手に強い怒りの感情を抱きやすい傾向があります。
◆解決策→多様性を受け入れ、価値観の違いを認めることが大切です。
博学多才タイプ
完璧主義者で向上心の高いタイプ、物事をはっきりさせたい性質があるため優柔不断な人や不真面目な人にストレスを感じやすいです。
◆解決策→白黒だけで物事を判断せず柔軟な考えをもってみましょう。
威風堂々タイプ
自信家でリーダー的素質を持っていますが周囲の評価を気にしてしまうタイプ、
ネガティブな評価や物事が思ったように進まないことにストレスを感じやすいです。
◆解決策→他人が評価されたからと言って自分の評価が下がるわけではありません。
他人と自分を優劣だけで競わず、双方の長所に目を向けてみましょう。
天真爛漫タイプ
自分の意見や感情を正直に伝えることができるタイプ、意見を言わない人や制限のある雰囲気等に不満やストレスを感じます。
◆解決策→他人の意見に耳を傾けたり立ち止まって考えを整理してみましょう。
外柔内剛タイプ
物腰は柔らかそうだがブレない意志の強さがあるタイプ、頼られると断ることができなかったり、自分のルールに反していることに出会うとストレスを感じやすいです。
◆解決策→内側にストレスを貯めがちなのでストレスの発散方法を見つけましょう。
やりたくないことははっきりNo,ということが大事です。
用心堅固タイプ
慎重で警戒心が強いタイプ、周囲に頼ることや自分のパーソナルスペースに入り込まれたりする等、人間関係にストレスを感じやすい傾向にあります。
◆解決策→自分や他人への思い込みを避け、周りを頼ってみましょう。
怒りを抑える方法
どのタイプに当てはまりましたか?タイプが分かったら次は怒りを抑える方法です。
怒りの感情は衝動的に出てしまいますが、そこを上手に消化することで感情をうまくコントロールすることができます。
今回はすぐに実践できる方法を少しだけご紹介します。
イライラしたら6秒待つ
怒りの感情が現れたとき、その怒りのピークは6秒と言われています。その為6秒経ってしまえば理性が働き感情をコントロールすることができるようになります。
怒った状態ですぐに行動をしてしまうと物を壊したり、相手にひどい言葉を言ってしまうかもしれません。
心の中で6秒数える、自分が何に怒っているのかを紙に書きだす、ゆっくりと深呼吸する等対策をしてみましょう。
「~するべき」という考え方を捨てる
無意識に「~をした方がいいのに」と自分の価値観を相手に押し付けていませんか?
人は価値観に合わない相手に怒りの感情を抱きやすくなります。相手に完璧を求めず、自分がどこまでなら許せるか、その許容範囲を広げていくことが重要です。
許容範囲を広げていくことによってストレスを感じるとこが少なくなっていきます。
怒りの感情に点数をつける
ストレスを感じていない通常時を0点、強いストレスを感じた時を10点として数値化をしていきます。そうすることで怒りの感情に対して冷静に、客観的に向き合えるようになるといわれております。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
人間だれしも持っている【怒り】という感情のコントロールについて記載をしました。
上手に向き合えば怒りも活動するエネルギーになりえますが、不必要な怒り・正しくない対処をしてしまうと自分だけでなく人間関係も壊してしまいます。
客観的に自分と向き合い“どんな時に自分はストレスを感じるのか”、“何に怒っているのか”を正しく理解をすることで怒りの感情をコントロールすることができるかもしれません。
感情を上手にコントロールし、ストレスのたまらない生き方を目指しましょう。
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