正社員だと有給休暇はあるけれど、派遣スタッフは有給休暇がもらえないのではないか？という心配する方もいらっしゃるのではないでしょうか。家庭の用事・急な体調不良…またリフレッシュのための長期休暇などに有給休暇を使用することにより、給与が減ることなくお休みをとることができるのは大きなメリットですよね。

本記事では、派遣で働くことを考えられている方に向けて、有給休暇の発生条件やタイミングなどを解説します。

有給休暇とは

正式名称は「年次有給休暇」といい、労働基準法第39条で定められた労働者の権利であり、これが雇用形態によって変わることはありません。一定の期間勤続した労働者に休暇を与える制度で、休んだとしても給与が発生します。

1.有給休暇の取得条件

有給休暇が付与される条件は以下の2つです。

・雇入れの日から起算して6ヵ月間継続勤務をしていること

・全労働日の8割以上出勤をしていること

この2点を満たしていれば、入社半年後には10日の有給休暇が与えられます。また、週の所定労働時間や労働日数が少ない労働者には、労働日数に応じた日数の有休が付与されます。

2.有給休暇の付与日数

有給休暇は入社半年後には10日間付与されますが、これらは年々日数が増えていきます。初回は入社半年で付与されますが、それ以降は初回付与日から1年後になるため、入社日から起算すると1年6ヵ月後に2回目の付与が行われます。また、最大20日の付与になるため、6年6ヵ月以降の付与も20日です。

※一般労働者の場合　

3.【注意】有給休暇の有効期限について

付与された有給休暇は翌年に引き継がれますが、有給休暇の有効期限は2年と労働基準法で定められています。つまり、2年6ヵ月（3回目の付与）の際に初回の有給休暇が残っていた場合は消滅してしまうので注意が必要です。また、2019年4月には労働基準法が改正され、年間で5日間の有給休暇の取得が義務化されているため、計画的に使用することをおすすめします。

4.有給休暇の取得の流れは？

よくある質問で、派遣スタッフはどこから有給休暇が付与されるのか？申請はどこで行えばいいのか？という質問がありますが、派遣スタッフと雇用関係にあるのは「派遣先」ではなく「派遣元」です。そのため、有給休暇の付与や利用申請のやり取りは派遣元との間で行います。

しかし、実際に働いている場所は派遣先となるため、スケジュールの調整等は派遣先と行う必要があるため、注意が必要です。

5.派遣先が変わったら、有給ってどうなる？

結論から言うと、たとえ派遣先が変わったとしても有給休暇が無くなることはありません。上記にも記載した通り、雇用関係を結んでいるのは、「派遣元」となるため、勤務先に変更があったとしても影響はないでしょう。

まとめ

有給休暇は正社員だけの制度ではなく、全労働者に与えられた権利です。

ディーピーティーでは、派遣スタッフの方々がより良い環境で働けるようにサポート体制を整えているため、有給休暇の利用申請もスムーズに行うことができます。

ぜひ有給休暇を利用して、ワークライフバランスを整えていきましょう！