夏野菜のあれこれ

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野菜には旬の時期があり、旬の野菜は一年で一番栄養価が高く市場に多く流通します。野菜は、旬の時期に一番栄養価が高く、不思議とその時期に身体に必要な栄養素が詰まっています。6月から8月に旬を迎え多く収穫されるものが「夏野菜」と呼ばれます。夏野菜には、水分やカリウムを豊富に含んでいるものが多く、身体にこもった熱を身体の中からクールダウンしてくれます。生で食べられるものも多く、夏に不足しがちな栄養素を簡単に補給できます。代表的な夏野菜は、濃くハッキリした色が特徴です。食欲も落ちるこの季節、カラフルなビタミンカラーは食欲を刺激しますし、含まれている栄養素とその効能は、夏にぴったりと言えます。

今回はそんな夏野菜に関しての豆知識を皆さんにご紹介します。

トマトは実は夏野菜ではない!?

夏野菜のイメージが強いトマト。実はトマトの旬は夏ではないのです。トマトの原産地は南米アンデス山脈で日差しは強いものの、清涼な気候。本来トマトは日本の夏の高温多湿の気候に弱く、強い日射しと清涼な気候を好む野菜なのです。トマトの性質からすると、春から初夏、秋から初冬が一番おいしい時期と言えるでしょう。ではなぜトマトには夏野菜というイメージがついているのか。日本で栽培が始まったころには、ハウス栽培などもうまくできず適切な環境で栽培することができなかったそうです。日本の気候に合わせて春に種をまくと夏が収穫期になり、市場に多く出回るのが夏のため、トマトの旬は夏ということになったようです。

現在はビニールハウス栽培が増え、全国各地でそれぞれの季節に適切な環境で美味しいトマトを栽培できるようになりました。

「きゅうりには栄養がない」はホント?

夏野菜として代表的な存在であるきゅうり。この季節、屋台で食べる一本付けは最高ですよね。そんなきゅうりが「世界で最も栄養がない野菜」という話を聞いたことはありませんか。

実はその話は全くの勘違いなんです。そのお話の発端はギネスブックにあるとされています。きゅうりはギネスブックに「Lowest calorie fruit」と記載されています。直訳すると「もっともカロリーが低い果実」。その情報が拡散されるうちに「最も栄養が低い野菜」に置き換えられてしまったようです。では実際のきゅうりの栄養素はどうなのでしょうか。

・カリウム…1400mg(ナスの約1.4倍)
・ビタミンK…240μg(レタスとほぼ同等)
・ビタミンC…100mg(トマトの約1.26倍)
・食物繊維…7.9g(キャベツとほぼ同等)

こうやって見るときゅうりは決して栄養がない野菜ではないことが分かります。きゅうりは水分が多いので、特に汗などで水分が失われがちな夏にはぴったりということができます。また漢方では、きゅうりには体を冷やす役割があるとされています。水分が多いことと合わせ、きゅうりは夏にピッタリの野菜ということがわかりますね!

緑色は未熟者?ピーマンの色違いの秘密

ピーマンは、ビタミンCの含有量が多く栄養満点の夏野菜です。そのため紫外線が気になるこの季節にシミを防ぎ、美肌を保つ女性の強い味方です。そんなピーマンには緑、赤そして黄とカラフルなのが印象的です。ではなぜピーマンには色があるのか気になったことはありませんか。

実はピーマンは熟していくにつれて緑色から黄色やオレンジ、そして赤に変色していくのです。スーパーマーケット等でよく見かける緑色のピーマンは熟す前の未熟な状態なのです。黄色やオレンジ、赤色に比べて緑色は栄養素が低くその分値段はリーズナブルです。ピーマンは熟すにつれ栄養価が上がり、さらに苦味が弱まり糖度も増してくるので、ピーマンが苦手という方でも食べやすくなります。緑色でも十分栄養素は高いのでご心配なく。好みや調理の仕方によって、使い分けてみてください。

まとめ

今回はトマト、きゅうり、ピーマンについての豆知識をご紹介しました。皆さんも夏野菜で楽しくおいしく夏を乗り切りましょう。

 

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